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【噴火速報】気象庁が導入。しかし要注意!1%の確率で日本は冗談ではなく滅亡する可能性を知っているか?

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この度、気象庁が、新たに「噴火速報」サービスを導入することを決定した。
発生から数分で、携帯電話に緊急速報メールを送り、登山者らに注意を促す方針だ。
監視カメラから得られた情報や、地震計による噴火微動のデータを活用し、噴火が近いと判断されれば、この噴火速報が発令される。
これを受けた登山者はどうすればよいのか?どこへ避難すればよいのか?など、この噴火速報を受けた場合の対応についても、指導が欲しいところだ。
実際に噴火直後に火砕流や火山弾などにより、逃げるまもなく命を落とすことも多いことを考えると、
いかに情報を早く正確に、登山者らに、さらには、登山予定者に対して、伝えられるかが、肝になろう。

しかしながら、これは通常の噴火の話である。
ここで、筆者は、もうひとつ、火山噴火について、付け加えておきたい情報があるのだ。

すでにご存知の読者もおられるかもしれないが、
実は、昨年、神戸大学大学院理学研究科の巽好幸(たつみよしゆき)教授と、鈴木桂子(すずきけいこ)准教授が10月に開いた都内での会見において、
今後100年の間に、巨大カルデラ噴火(破局噴火、スーパーボルケーノ)が日本で発生する確率は1%という衝撃の事実を公表した。

これだけ聞いてもおそらくピンとこないだろう。

まずは、巨大カルデラ噴火ってなに?というところだろうか。

巨大カルデラ噴火は、通常の火山噴火とは異なる。
地下に溜まったマグマの一部が山から吹き出るのが通常の噴火だとすれば、
山の地下に大量に溜まっているマグマ全体が一度に爆発を起こすのがカルデラ噴火である。
噴火というと、山頂から火が吹き出ているイメージがあるかと思うが、
山ごと根こそぎ吹っ飛ぶといえばイメージできるだろうか。

実は、日本では過去に各地でこのようなカルデラ噴火は起こっており、
そのカルデラ噴火のあとは、もともと山があった部分が、ぼっこりと凹んで湖や広い大地になるのだ。

たとえば、いまでは熊本県の阿蘇山のまわりには人が多く住んでいるが、その平らな土地も、かつてのカルデラ噴火によってできたものである。
また、北海道の屈斜路湖や、支笏湖や洞爺湖も、もともとは山だった場所が、根こそぎ吹っ飛び、湖になったのだ。

日本で最後のカルデラ噴火は、今から7300年前に九州で発生した。
この噴火は、鬼界カルデラ噴火(アカホヤ噴火)と呼ばれ、
その際の火砕流は数時間で九州全土を覆い、
当時の縄文九州文化を滅ぼしたとされている。

そうなのだ。
このとき起きたカルデラ噴火は、今、日本のいくつかの場所で発生してもおかしくない状態にあるのだ。

数千年に1度発生するこのカルデラ噴火は、すでに7300年発生していないのだ。
そして、今後100年に発生する可能性は1%。
これは阪神大震災前夜の、阪神大震災が発生する確率に等しい。
つまり、明日起こったところでなにも不思議はないのだ。

そして、なにが問題かといえば、
その被害の甚大さだろう。
それは、東日本大震災と比較にならないほどの、人類史上、いまだ経験のないような大災害が想定されることである。

まず、今、カルデラ噴火が発生した場合どうなるのだろうか。
発生から1時間ほどで火砕流が数百キロ圏内を飲み込むと言われているが
火砕流に飲み込まれる土地では、どこにも逃げようがないのだ。
地下に逃げようとも、高層ビルの最上階に逃げても助からないと言われている。
どんな大地震があっても、死亡率は高くて数パーセントと言われているが、この災害は、発生場所から数百キロ圏内(火砕流の流れる方向にもよるが)にいた場合に、助からない確率は、ほぼ100%と考えられている。
つまり、発生を事前に察知して避難するしか今は助かる術はないのだ。
しかしながら、現在、このカルデラ噴火の予知については、まったく研究がなされていない。

もし仮に、九州で発生した場合、九州全域が火砕流に一瞬で飲み込まれるだけでなく、その火山灰によって、日本列島ほぼすべてが埋め尽くされると予想され、
その場合には、政府機能もマヒし、食料の供給も完全停止。救助もまったく期待できない状態で1億2千万人が生命の危機に直面すると言われている。

これだけの危険性がありながら、現在、政府としての対策はほぼ皆無であることに警鈴を鳴らす意味合いでの、今回の、神戸大学教授らによる会見だったと思われる。

災害が発生する確率と、想定される犠牲者数から、1年あたりの犠牲者数を計算できるが、この計算によると、
1年あたりのカルデラ噴火の犠牲者数は、交通事故による犠牲者数を上回ることが判明したのだ。

これは、そう滅多には起こりはしない。
100年で1%の確率だ。
今後100年で起こるかどうかを決めるのに、100面体のサイコロを1回振って、1がでたら起こります、というようなことだ。
つまり、99%、今後100年のうちには起こらない、とも言える。
しかし、もし起こってしまえば、それは日本の国家の存続自体が危ぶまれるほどの破局的大災害だ。
今後100年で、国家の存続が1%の確率で危ぶまれる、という事実。
これは相当な危険性ではないだろうか。

国として、真面目に、この分野に予算を使って欲しい。
真剣に、それを願う。
そして、「想定外でした」という言葉は、
その時に聞きたくはない。