【すい臓がんの怖さ】十代目坂東三津五郎逝く-スティーブジョブスと同じ病気

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 みなさんは、十代目・坂東三津五郎という歌舞伎役者をご存知だろうか?
踊りをおどらせたら天下一品。
長らく坂東八十助として活躍した。
ファンの方ならご記憶の方々もいるだろう。

すでに2013年からガンを患ったということだが、とてもやっかいなすい臓がんだった。肝臓が沈黙の臓器と言われるならば、すい臓は体の臓器では、それは奥深くの臓器だ。それゆえ、臓器のチベット、チベットのごとく遠く把握しづらい臓器とも言われる。
いまでこそ、ガンは相当に治療方法が進歩し、治り得る病の段階に入ったのではないか、ということさえ言われている。しかし、一般から見てもそれはまだ、ガンの種類でも特定のものであるというのが、いつわらざる印象である。

普通に考えれば、現在でもすい臓がんは、大変やっかいなガンであるということに、変わりはないようである。事実、勘三郎とともに人気役者であった三津五郎も、一度はすい臓がんの大手術に耐え、復帰を果たした。退院後の本人の努力もシュノーケリングなどに挑戦するなど、体力確保の日々がうかがえる。

 だが、80%の再発とも言われるすい臓がんは、やはり10代目坂東三津五郎をつかんで離さなかった。
復帰の日々を迎えていたにもかかわらず、昨年9月に肺に転移が見つかったようだ。
シュノーケリングにも挑戦、気分転換にはゴルフと、役者としてなんとか体を維持しようとしていたようだが。最近の様子でもすでに踊りは(坂東流の家元だからということではなく)あれだけの名手は、梨園の中でも探すのは難しいのではないだろうか。

観劇にご熱心な方々ならば、先代・九代目坂東三津五郎の所作の見事さ、場の醸し出し方の素晴らしさをご記憶かもしれない。もう少しで大歌舞伎役者・・・現実は残酷だ。

肺へのガンの転移後、小康状態もあったかとされたが、やはり、容態は急変。
三津五郎自身が病床で何を思う日々だったかは、結局のところ、本人の胸の内ににしかない。息子の歌舞伎役者としての歩みも始まったばかりだというが、さらなる成長を見ることもなく、21日には十代目坂東三津五郎はすでに死去していた。

残念としか言いようが無い。
ご冥福をお祈りする。

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