リオ会議でのスピーチで知られるムヒカ大統領が退任

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2015年3月1日、ウルグアイの大統領ホセ・ムヒカが退任した。
ホセ・ムヒカは在任中、給与の大部分を寄付に回して、自身は慎ましやかな生活を送ったことから、「世界一貧しい大統領」と呼ばれた。

国内の政策においては、人工妊娠中絶や同性結婚のほか、大麻を合法化した。大麻はいくつもの研究でアルコールやタバコよりも害が少ないと示されているものの、合法化に至ったのはウルグアイが世界で初めてであった。大統領は、この功績から2014年に、ノーベル平和賞候補にノミネートされた。

そんなムヒカ大統領が、2012年のリオ会議で行ったスピーチは有名だ。
世界の70~80億の人々が、富裕社会に住む人々と同じような消費スタイルで行動したら、地球はどうなるか。そもそも行動できるだけの資源が地球にあるのか。
人類は、無限の消費と発展を求める社会を作ってきたけれども、今やそれをコントロールできずに、逆にコントロールされているのではないか。
以上のように問いかけるとともに、幸福が最も大切であること、高価な商品やライフスタイルのために長時間働いているとその人生があっという間に過ぎてしまうことを訴えた。

このようなムヒカ大統領の主張は、全く珍しいというものではないが、一国の大統領が述べるものとしては珍しい。さらに、スピーチと大統領の行動に乖離がない。
だからだろう。このスピーチは多くの人々の心を打った。

2月27日には、群衆が大統領府の建物前に詰め掛け、ムヒカ大統領は惜しまれながら退任した。

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