モンスターペアレント?鳥取養護学校で看護師全員が一斉に辞職

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鳥取県立鳥取養護学校で、看護師6人が一斉に辞職するという前代未聞の事態が発生した。

これにより、ケアが必要とされる児童生徒が通学不能になり、新たな人材確保を急いでいるとのことである。

要員が足りていないことから、各児童のケアの本来の予定時間に遅れることがあったそうで、そのことについて保護者からクレームが出ていたという。
本来必要な要員は8名だったそうだが、今までは6名で対応していたそうだ。
そのため、手が回りきらなかったのだろうか?

報道によると、特定の保護者から、威圧的なクレームが出ていたということで、これが今回6名の一斉辞職につながったらしい。彼女たちからすれば、限界までやって手がまわらない状態で、詳細は不明だが、「威圧的」とされる叱責により、彼女たちの中でなにかが切れたのかもしれない。

看護師の中の1人が、ケアが数分遅れたことについて、ある特定の保護者から、「威圧的」な言動を、繰り返し受けた、とされている。そのため、他の看護師も、その「威圧的」な言動に対しての不安を持っていたのだそうだ。

しかし、このような叱責は、通常であれば学校側にクレームが出て、学校側で人員を調整する、もしくは、彼女たち看護師の動きに不備があれば、そこを修正する、指摘する、などの流れになるはずであり、今回の威圧的叱責により辞職というのは、直接現場の彼女たちに、そのクレームが向けられたということなのだろうか。

保護者の視点から見ると、自らの子供のケアが時間になっても行われないことが度々あったとしたら、場合によってはクレームをつけたくなるときもあるだろう。しかし、それが、彼女たち看護師の怠慢によるものではないとしたら、彼女たちに言っても無駄だろう。もし怠慢だとしても、それを管轄する学校側に伝えるべきだろう。

保護者側はケアの時間が遅れたことに対して不満を持ち、看護師側は人手が足りないことに不満を持っていた。
こうなってくると、その状態で運営を行っていた学校側の責任が大きいだろう。
この構造の中で、保護者側と看護師側を突き合わせれば、収集がつかない争いとなるのは目に見えている。

県の教育委員会は、看護師の配置の不備や相談体制の不備を認めているということだ。

この学校には、小学校から後頭部まで76人が在籍するうち、33人がたんの吸引などのケアが必要とのことである。その学校において、現在看護師が不在なのだ。

しかし、そのような「威圧的」な保護者がいると全国的に報道されたこの学校に、新たな看護師は来るのだろうか。

クレームをつけただけで「モンスターペアレント」と一括りにするのは私は好きではない。クレームを出す側にも、場合によってはそれ相応の事情や理由があったりもするからだ。

しかし、どこの世界も、人と人によって回っていて、それはサービスを提供する側もされる側も、ある意味、対等なのである。それを忘れてしまうと、些細な対応に腹が立ち、必要以上に相手を攻撃することに繋がる。
当然、相手も気分は悪くなり、結果、得られるサービスも得られなくなっていく。まさに今回のように。

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