【分かり易い憂国のあらすじ付】韓国作家・申京淑、三島由紀夫「憂国」を盗作疑惑の衝撃

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韓国の代表的な女流作家である、「申京淑氏」が、日本の作家、三島由紀夫氏の短編小説を盗作した疑惑が出ている。

この盗作を指摘したのも、韓国の作家である、イ・ウンジュン氏である。
彼が、ハフィントンポストの韓国語版において、盗作疑惑を提起したのが切っ掛けである。
申京淑氏はこの疑惑報道について、出版社にメールを送っており、そのメールは、「三島作品は「金閣寺」しか読んだことはない」と盗作については否定しているということだ。

彼女が盗作したとされる三島由紀夫氏の作品は「憂国」である。

憂国(ゆうこく)のあらすじ(ストーリー、概要)

舞台は太平洋戦争開戦前。1936年。
そう、この年はあの二・二六事件が起きた年であり、この小説は、その2.26事件を舞台とした小説なのだ。
1936年2月26日。
日本の陸軍の青年将校ら約1500人がクーデターを起こした。
彼らは、「昭和維新・尊皇討奸」をスローガンに掲げ、政治が腐敗していたり農村が困窮している現状を打開するには、武力によって政府を転覆させ天皇による政治を実現させる必要があると、政府の主要機関を制圧し、何人もの政府要人を襲撃したのだ。
結果的に彼らは制圧され、このクーデター(反乱)は未遂に終わることになったのだが、何人もの政府関係者を失う結果となった。また、この事件によって軍部に対する恐れが政府にも広がり、軍に強い物言いができなくなったことが、この後の太平洋戦争への突入を許すことにもつながるのだ。
この日本の歴史的転換点ともなった2.26事件。
「憂国」の主人公は陸軍の青年将校であり、この226事件においても決起する参加メンバーの一人の予定だった。しかし、彼は結婚したばかり。ほかのメンバーは、彼を気遣い、事件が起きた日に、決起を知らせなかったのた。
結果、事件が起きた後になってそのことを知る彼だが、反乱軍に参加しなかったということは、反乱分子を鎮圧する側に回らねばならないということである。
志を共にした仲間を制圧するか、それとも天皇の命令に背くか・・。
その二律背反にさらされた彼はどのような選択をするのか・・・。

そして・・彼はなんと・・・。

こういった物語となっている。

この小説は映画化もされ、日本では多くの人にとって有名な作品となった。
それが故に、今回の韓国での盗作騒動も、注目を浴びているのだろう。

騒動の渦中の小説家「申京淑」は、生年月日が1963年1月12日。
全羅北道井邑市に五人兄弟の長女として生まれた。
ソウル芸術専門大学文芸創作科に入学し、作家としての修練を積んだ彼女。
人間の内面を洞察するその能力と独特の文体により1990年代の韓国を代表する作家となっている。

対して、盗作された、とされている三島由紀夫氏(みしま ゆきお)。
こちらは、本名が平岡 公威(ひらおか きみたけ)。
生年月日が1925年(大正14年)1月14日。
『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』『鏡子の家』『憂国』『豊饒の海』などが代表作とされている。
政治的に強い思想をもつことで有名。
民兵組織「楯の会」を結成した後、自衛隊市ヶ谷駐屯地を訪れて東部方面総監を監禁するなどの事件を起こしたそうだ。その後、自ら命を絶っている。
彼もまた、愛国心の元、日本を憂いていたのである。

今回の事件によって、三島由紀夫氏の「金閣寺」が韓国でまた好評な売れ行きとなっている。
本来であれば、盗作元とされる「憂国」が売れそうだが、こちらはすでに韓国では絶版となって手に入らないそうなのだ。
そこで、彼女が唯一読んだことがある、と主張している「金閣寺」が売れているのだ。

実際に盗作があったかどうか、それはまだ分からないが、再び、三島由紀夫氏に大きい注目が集まっているのだ。

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