ジャパンスケッチ456

タイムリーな話題を独自視点で解説

栗田出版販売が民事再生へ帳合変更も一因か・負債総額135億の決算

PR

負債総額は約135億円。

東京神保町にある出版取次で準大手の会社、栗田出版販売が、民事再生法の適用を東京地裁に申請したのだ。
出版取次では過去最大の倒産だといわれている。
1991年10月期の段階では701億の売上高を記録。
しかし、インターネットの普及などもあり、出版不況が加速。
それに伴って業績も急速に悪化していった。
結果、2014年の9月期の売上は329億円にまで落ち込んでいた。

出版業界では、その取引の再編が進み、日本出版販売という大手の一人勝ちの状況になっている。
取引先を変更することを、出版業界の業界用語で、帳合変更と言うそうだ。
こういった帳合変更が業界内部で多発しているという。

また出版業界の黒船とも言われるアマゾンの影響も大きい。
アマゾンと取引していると、いままでの日本の常識が通用しないドライな条件でのかかわりとなることが多いらしい。
アマゾンとの取引では、非常に不利な条件を提示され、それを飲まないと取引を継続できないのだ。
それを飲むには経営体力が必要で、そうなるとどうしても大手でないと対応が難しい。
結果、アマゾンの取引は、日本出版販売など業界最大手に集中することになる。

ただでさえ、インターネットの普及により、電子書籍などが台頭する中、大手に取引が集まるという流れは、中小や準大手の出版取次の会社は苦境に立たされることになるのだろうか。

今回のニュースも、時代の流れをまさに象徴しているのかもしれない。