【なんと過去に成功例が!】「頭を体から切り離し他人と結合」の手術法と成功可能性

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衝撃的なニュースだ。

難病のロシア人男性が、自分の頭を体から切り離したのちに、脳死のドナーの肉体に付け替える手術が行われるとの発表。
このロシア人男性の病気は、「脊髄性筋萎縮症」という病気だ。
これは、脊髄の運動神経細胞の病変によって起こる筋萎縮症だ。体や四肢の筋力が徐々に低下していく難病だ。
歳をとってからの発症の方が、進行が緩やかであるという特徴がある。

そして、この男性の病気に侵された体を、健康な体に付け替える、という、ぶっとんだ発想で治療しようというイタリア人医師が現れた。
彼の名は、セルジオ・カナヴェロ医師。
彼はかねてより、頭部付け替え手術に関心を示し、その研究を続けている、その世界の権威だ。
今年の3月には、2017年ごろには、頭部の移植が可能になると語っていた。

しかし、一般的には、頭部の付け替え手術は困難が多いので不可能とされていた。
我々一般人でさえも、そのオカルトやSF的な手術は不可能だと直感的に感じているはずだ。
医療関係者の間でも、懐疑的な見方が多い。

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人類未踏の頭部移植は何が難しい?

難しい点とは、頭は体の中でも特に複雑な部位だ。そこに張り巡らされた血管も、まるで迷路のようになっていて、ひとりひとり、微妙にその配置も異なる。さらには血管だけでなく、複雑な神経であったり、さらにはリンパ管など、とにかく複雑なのである。
そんなものを、他人の異なる体に紐づけることすら困難なのに、しかもそこには、「拒絶反応」の問題が生じる。
人の体は、たとえ同じ人間のパーツであっても、他人の体のものであれば、それを異物と認識し、攻撃をする習性があるのだ。現在行われている臓器移植でさえも、その拒絶反応ゆえに上手くいかない場合も多い。
それを体まるごと付け替えて結合となると、その難易度は想像に難くない。

しかし、それでもセルジオ医師は自信たっぷりだ。
なぜならば、彼の開発した画期的な独自の手術法があるからである。
「頭部と移植先の体を冷やすこと」であったり、「脊髄の切断の仕方」などの工夫を研究成果としてまとめているのである。
それが故、今回のチャレンジに踏み切ることが出来たのだろう。

実は過去に成功例が?

頭部の取り換え手術の試みが世界で最初に行われたのは実は1954年にさかのぼる。
この時は、人間でなく、犬をつかった実験が行われた。
しかし、この犬が生きられたのは手術後にわずか2~6日の間だった。

世界で最初の成功例とされる手術は、1970年に猿を使って行われた実験だ。
この時は脊髄の結合はあえて試さない手術だった。それゆえに、猿は、自分で自らの体を動かすことはできなかったそうだ。
このときでさえ、猿が生きられたのは、体の免疫システムが頭部に拒絶反応を示すまでのわずか9日間であった。しかしこれは「成功例」とされている。

そして、それから45年。技術が格段に進歩しているとすれば、可能性としては否定できないだろう。
もし、仮にこれが成功すれば、人類の医学史に新たなる一ページが刻まれることになる。
ノーベル生理学・医学賞の受賞はもちろんのこと、いままで助からなかった多くの人命が救われるようになるだろう。
この手術の結果には大いに注目すべき価値がある。

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