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御嶽山で規制区域に登山家不正侵入の疑い・写真からばれる・警戒レベルは2に引き下げ

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昨年9月に噴火した長野県の御嶽山(おんたけざん)。

ここは噴火当時から、入山が法的に規制されている。
これを規制している法律は、災害対策基本法。
もし、やむなく立ち入る際には、自治体の許可が必要で、もし、その許可を取らずに立ち入り禁止区域に侵入すると、10万円以下の罰金を取られる。

しかし、今月の中ごろに、登山情報交換サイト「ヤマレコ」に、一件の不審な書き込みが発見された。
そこには、「6月11日に下呂市から入山して撮影した」とのコメントと共に、70枚の写真が投稿されていたそうだ。
その写真には、火口からわずか2キロの場所に立つ「五の池小屋」などの写真が紹介されているなどしており、この書き込みが事実だとするならば、この投稿者は、入山規制されている中、御嶽山に登山し、火口付近を訪れたことになるのだ。

この書き込みを行ったユーザーの名前や本人の顔写真などは掲載されていないものの、匿名で「大阪府の40歳男性」とされている。

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以前に撮影された可能性は?

ただ、この書き込み内容は嘘で、写真も、昨年以前に撮影されたもの、という事はないだろうか?

その点について、この写真を分析した小屋管理人の市川さんによれば、「間違いなく今春の雪解け後に撮られた」という。
それはなぜか。理由は、噴火後の昨年10月中旬に、積雪による小屋の倒壊防止用の支えを鉄製から木製に変更したとのこと。そして、写真に写っていたのは、木製の支えだったのだ。
まるでどこかの探偵がアリバイ写真を分析し、そのアリバイを崩すような指摘だ。

この写真を投稿した彼は、話題づくりの為に、この危険な時期にあえて御嶽山に登山して、写真を撮ったのだろうか。しかし、これは命がけである。たしかに、この時期、立ち入り禁止のエリアに侵入し撮影をおこなってサイトに投稿すれば、話題にはなるだろう。しかし、それは不法なことであり、罰金も取られる上、なによりも命がけの作業だ。万が一、大きい噴火が起きれば逃げることもできないだろう。そして、まさか、今、山頂火口付近に登山者(侵入者)がいるとは思わないから、救助も期待できないだろう。
そこまでして、話題を作りたかったのだろうか?と不思議に思ってしまう。

御嶽山は、先日、噴火警戒レベルが3(入山規制)から2(火口周辺規制)へと引き下げられたが、それでも危険なことには変わりはない。

君子危うきに近寄らず、ではないが、規制を守り、自らの安全を確保したうえで、行動をしたいものである。