世紀の巨額買収 アラガン&ファイザー合併・その意図とは?世界はどう変わるのか

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巨額買収案件だ。
近年見ないヘルスケア業界の超大型M&Aとなる。

なにかといえば、アメリカの製薬会社の大手であるファイザーと、アイルランドのアラガンが合併する運びとなった。
これによってなにがおきるか。
世界の製薬業界の地図が大きく塗り替わるのだ。
このたびの合併によって、新たに、売り上げ高において、世界最大の製薬会社が生まれるのだ。
その規模はなんと、1500億ドル以上の合併規模。
一応の形式としては、アラガンが、そこよりさらに大規模であるファーザーを買収するというかたちをとる。
なぜ、そんな回りくどいことをするのだろうか?

それは、これよって、ファイザーは、アメリカ合衆国より法人税率の低い外国に本社を移すことが可能になるのだ。
そういった節税対策もあって、あえて、アラガン側がファイザーを買収する、という形式にしたのである。

今回の事案に伴い、現在のファイザーCEOである、イアン・リード最高経営責任者が、新設立される会社の総責任者となる予定である。また、現在のアラガンのCEOである、ブレンド・サンダーズ氏も、重要なポストに配置される見通しである。

今回の買収は敵対的なものでなく、あくまでも「友好的」なものであるとしてりる。

そして、なぜ、このタイミングで、今回の買収劇が起きたのか。それは、アメリカの選挙が絡んでいる。

来年のアメリカ議会の選挙後に同じことをしても、今回の合併で得られる税制上のメリットが消えてしまう可能性があったからだ。そう、そういった法改正が行われる可能性が高いのである。
であるので、来年の選挙が行われる前に、節税対策も含んだ今回の合併を完了させようとする目論見があったのである。

さて、この状況において日本の製薬会社はどう動くか。
世界的に近年、エボラ対策薬やガンの免疫治療薬などで注目を浴びている日本の製薬会社。政府の新薬承認の後押しもあり、着々と力をつけている。
その力を今後十分に発揮して、世界の舞台で戦ってほしいものである。

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