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北海道新幹線開業・北海道民の反応は?43年越しの夢実現へ

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3月26日・北海道新幹線がついに開通する。

新青森ー新函館北斗間の149キロである。

この計画、最初に持ち上がったのが1973年のことである。

国土改造計画の一旦を担う、壮大なプロジェクトである。

1973年、昭和48年といえば、世はまさにオイルショックの真っ只中だ。

また第二次ベビーブームの年でもあった。

この年に生まれた子供は今年で43歳。

ようやく、ようやくの北海道新幹線である。

青函トンネルも、もともと新幹線が通ることを前提に設計されていた。

つまり長い長い下準備のその先に、今回の開通劇があるのである。

今回の開通で、東京と新函館北斗は最短で、4時間2分で結ばれることになった。

しかし、手放しに喜びの声が上がっているわけではない。

それは、4時間の壁を切ることができなかった、という問題を抱えながらの開業だからである。

4時間を切るか否か。これが、人々がその区間を移動するのに、航空機を利用するか鉄道を利用するかのまさに分かれ目なのだ。

航空機はたしかに飛んでしまえば鉄道より何倍も速いが、搭乗手続きに時間がかかったり、市街地から空港までのアクセスに時間がかかったり、と、実際の飛行以外の部分のオーバーヘッドが大きい。そのため、手軽に乗れる鉄道も、距離によっては航空機より重宝される場合がある。

その境目が、4時間、なのだ。

鉄道での移動で、目的地まで4時間未満でいけると、一気に人々は鉄道を利用しはじめるというデータがある。

なので、今回、北海道新幹線が開業するにあたって、この4時間をきる、ということは非常に重要な意味を持っていたのだ。しかし、それがかなわない状態で開業ということになったのである。

理由は、同じ青函トンネルを利用している貨物列車である。

貨物列車も、JRにとってとても大きい収入源だ。なので、これを廃止するわけにはいかない。

しかし、新幹線と同じ線路を走らせるとなると、トンネル内ですれ違うことが生じる。

その際の風圧が貨物に影響を与えるため、青函トンネル内での新幹線の最高速度は140kmに抑えられてしまったのである。

結果、そこがネックとなって、東京~新函館北斗間は所要時間が4時間2分、となってしまったのである。

非常に残念だ。

また、それ以外にも、新函館北斗は、実際今利用されている函館駅からとても離れている、という問題もある。

実際の函館ではない、もともとはほとんど利用客のない駅だっただけに、新幹線が通ることで、これから発展することが見込まれている、という段階なのだ。

新幹線が通るだけで発展するの?という声もあるが、東海道新幹線の新横浜駅などは、最初は畑しかないような場所だったが、新幹線開業後に大きく発展を遂げた。そのような前例もあるのだ。

しかし、開業当初は、函館市街地からも遠いこの駅は、決して利便性もよくないため、利用客の伸びに影響があるのではとも懸念されているのだ。

実際に、開業初日こそ予約は満席だが、それ以降は、空席も目立ち、決して順風満帆な船出とはいかないようである。

この北海道新幹線、札幌まで延伸される時期は2030年だ。

元々の延伸予定時期は、2037年だったが、あまりにも先だということで反発の声があがったこともあり、昨年、2030年に前倒しされたのだ。

北海道新幹線は札幌まで開業したことで、一応の完成となる。(当初の計画はもっと先まであったが、現段階では、札幌までで一段落、ということになる)

 

北海道民の反応は、大変な歓迎ムードである。

北海道の人は、新幹線に乗ったことがない人も多く、こちらのテレビでは、コメンテーターが

「新幹線って普通の特急と違うもんですかね?」

「先日試乗しましたが、もう、全然違いますよ!普通の特急の最高速度が130キロですから、その二倍の速度がでますし、それに揺れもほとんどないんですよ!」

「そうなんですね、楽しみです!」

といった感じで紹介されていた。

しかし、歓迎ムード全開なのは、どうやら函館から札幌くらいまでであり、それ以外の北海道では「どうせ自分の町まではこないし」という冷めた感想も多くみられる。

開業は26日。また日本地図がひとつ書き換えられる。